内科
身体の不調を感じたら速やかにご受診ください
内科では、風邪(かぜ)をはじめとする「急な体調不良」など、はっきりとした症状が出ている時はもちろんのこと、「調子が悪いのだけれど、どこが悪いのか、何科にかかったら良いのかわからない」というような、原因不明の症状も診察いたします。初診の方のほとんどが当科を受診しています。
何でも話せる雰囲気づくりに努めています
平成13年(2001年)にこの地に開業して以来、患者様が何でも話せるようなアットホームな雰囲気づくりに努めております。おかげさまで、この地域にお住まい・お勤めの皆様に親しみやすいクリニックというお声もいただいております。
どんな病気でも「早期発見・早期治療」が大切ですので、ためらうことなく、お早めにご受診ください。
急性疾患から慢性疾患まで幅広く診療
総合診療的な役割を担う内科ですが、そのほかにも、せき、痰、鼻水、喉の痛み、発熱、腹痛、下痢、吐き気・嘔吐などの急性症状から、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患まで、幅広く診療いたします。とくに生活習慣病は、日頃の予防や生活習慣の改善によって、命にかかわる病気を防ぐことにつながります。当院では「かかりつけ医」(ご自身・ご家族の日常的な診療、および健康管理をしてくれる身近なお医者さん)として生活習慣病の診療・管理を行いますので、お気軽にご相談ください。
必要な場合は連携先の病院など紹介
診療の際に、高度医療や入院加療、手術などが必要と判断された場合には、連携先病院の東京警察病院や東京医科大学病院など、適切な医療機関や専門医へのご紹介をすみやかに行います。
こんな症状はご相談ください(例)
- 熱
- せき、痰、鼻水、喉の痛み
- お腹の調子が悪い(腹痛、便秘・下痢など)
- お腹が張る
- 吐き気、嘔吐
- 胸やけ
- 食欲不振
- 胸痛、胸部圧迫感
- 頭痛
- 立ちくらみ
- 動悸
- 息切れ
- むくみ
- 喉の異常な渇き
- 尿の異常(出にくい、近い、血が混じるなど)
- 発疹
- 疲労感
- 夏バテ
- 急な体重の増減 など
当院の内科における主な対象疾患
急性疾患
風邪症候群、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎(腹痛、下痢、吐き気、嘔吐)、尿道・膀胱炎、熱中症 など
慢性疾患
生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)、メタボリックシンドローム)、貧血、頭痛、便秘症、花粉症(アレルギー疾患)など
対象疾患の主な症状と治療方法
風邪(かぜ)
「風邪(かぜ)症候群」が正式な症状名となる風邪は、鼻やのどに生じる急性炎症の総称です。主にウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、のどの痛み、せき、痰、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、発熱などの症状を招きます。ただし、風邪であれば通常は数日で治ります。それ以上の期間にわたって治らないような場合は、こじらせてしまっていたり、別の病気だったりする可能性があります。治療としては、症状を和らげる対症療法薬を上手に使いながら、体が自分の力で治るのを待ちます。また、抗生物質を使用することもありますが、こちらの場合はウイルス感染に引き続いて起こりやすい細菌による二次感染を予防するのが目的です。
インフルエンザ
インフルエンザも風邪症候群のひとつですが、こちらは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症です。このウイルスに感染すると1~3日程度の潜伏期間を経て発症し、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れるほか、喉の痛み、鼻水、せきなどの症状も見られます。このほか、お子様の場合は痙攣や中耳炎、ごく稀に急性脳症を発症します。また、高齢者や糖尿病などの基礎疾患をもつ方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。インフルエンザを予防する有効な手段の一つにワクチン接種があります。インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、予防接種も年ごとに行う必要があります。
生活習慣病
糖尿病
血液中のブドウ糖がだぶついた状態
何らかの原因によってブドウ糖(血糖)が細胞にうまく取り込めなくなると、血液中のブドウ糖が増えてだぶつき、高血糖となります。このような状態を糖尿病と言います。糖尿病自体が重症というわけではないですが、血糖濃度が常に高い状態が続くと、血液中に溢れたブドウ糖が全身の血管にダメージを与え、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害をはじめとする3大合併症など、様々な合併症を招くようになってきます。合併症がさらに進行すると、心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症になりやすくなります。
「1型」と「2型」に分類される
糖尿病は、大きく「1型」と「2型」に分かれます。1型糖尿病は、血糖値を下げる働きをしている体内ホルモンの一種であるインスリンを産生する膵臓の細胞(膵β細胞)がある時から壊れていき、インスリンが分泌されなくなってくる疾患をいいます。若年層に発症が多いのが特徴です。一方、2型糖尿病は、生活習慣による影響が強く、加齢や遺伝的要因のほか、食べ過ぎや運動不足、肥満、ストレス、妊娠などが要因となります。日本における糖尿病患者の95%以上は、2型糖尿病です。そのほか、他の病気が要因となって起こる2次性糖尿病、妊娠中に起こる軽い糖代謝異常の妊娠糖尿病もあります。
こんな症状がある時は受診をお勧めします
- 健診等で「血糖値の異常」を指摘された
- このごろ目立って太ってきた
- いくらでも食べられる
- 甘いものが急にほしくなる
- よく食べるのに痩せる
- 喉がひどく渇く
- 尿の回数が多く、量も多い
- 尿の臭いが気になる
- いつも残尿感がある
- 下腹部が痒い
- 手足が痺れる
- 足がむくむ
- やけどや怪我の痛みを感じない
- 視力が落ちてきた など
糖尿病の治療法
血糖値を正常に保つことが治療の目的となります。その目的を達成する主な治療法は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つです。食事療法では1日の摂取エネルギーを制限し【たり】、栄養バランスのとれた食事をとることを行います。運動療法では、肥満などの解消に努めるべく、散歩やウォーキングなどの有酸素運動を行います。これだけで正常値になる方もいますが、糖尿病が進行したケースだったり、食事・運動療法だけでは血糖値がうまく下がらなかったりするような場合には、内服薬による治療や注射により体外からインスリンを補うインスリン療法を行うことになります。
高血圧
血圧がある程度の範囲を超えて高く維持されている状態(診察室血圧140/90mmHg以上、自宅では135/85以上)を高血圧と言います。血圧の高い状態が続くと、血管壁が圧力によるダメージを受け続けます。するとこの壁が厚くなったり、硬くなったりして、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを引き起こしやすくなります。高血圧の治療で大切なのは、体重を適正にし、適度な運動を継続的に行うことです。また、食事も大切で1日6g未満の減塩に努め、野菜や果物を積極的にとりいれる栄養バランスがとれたメニューを採用するなど、生活習慣の改善(食事・運動療法)をすることが一番の治療法です。また、薬を処方されたら、医師の指示通りにきちんと服用することも大切です。
脂質異常症
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の濃度が慢性的に高い状態のことを脂質異常症と言います。以前は高脂血症と呼ばれていましたが、脂質の濃度が低すぎても異常が見られることが判明したため、現在の症状名で呼ばれるようになりました。高い状態を放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす原因となります。治療については、主に生活習慣の改善と薬物療法で行います。特に重要なのが食生活改善です。高LDL(悪玉)コレステロール血症の方は、動物性脂肪を含む食品を減らして植物性脂肪を含む食品を増やします。さらにコレステロールを多く含む食品を減らして、野菜やきのこ類など食物繊維をたくさん含む食品を積極的に摂ります。高トリグリセライド(中性脂肪)血症の方は、糖質の多い食品やお酒を控えるほか、摂取エネルギーをコントロールすることなどに努めます。運動療法では、徐々に運動量を増やして、心臓に問題が無い場合は通常の心拍数の1.5倍になるくらいの速度で40~50分の歩行を(可能な限り毎日)行います。それでも効果が見られない場合は、中性脂肪やコレステロールを低下させる薬物療法が行われます。
高尿酸血症(痛風)
血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態が痛風で、正式には高尿酸血症と言います。尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在しています。尿酸が過多になると、針状の尿酸塩の結晶ができ、体のあちこちに溜まって、痛みを引き起こします。これが痛風です。また、高尿酸血症は尿路結石の原因や動脈硬化にも関係します。意外と知られていないのが、高尿酸血症が長年続くと腎機能に影響が及ぼす事もあります。
体の細胞は、毎日の新陳代謝で新しくつくり変えられています。その結果、細胞の核からプリン体という物質が生成されます。このプリン体が、尿酸の元になるのです。
高尿酸血症では、当然ながら尿酸値を下げることが大切です。それには食事療法として、レバー類や魚卵類のようなプリン体を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を摂るようにします。また、アルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があるので禁酒・節酒を心掛けます。特にビールはプリン体を多く含むので、注意が必要です。
また、食事療法と併せて運動療法を行い、肥満の解消に努めることも大切です。場合によっては、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などが処方されますので、医師の指示通りに服用してください。尿酸値は、7.0mg/dL以下を目標にゆっくりと下げていき、下がった数値はしっかり維持する必要があります。
ご受診にあたって
- 初診、および月初めの受診の際は、有効期限内の健康保険証(コピーは不可)をお持ちください。
- 就・転職などにより、ご加入になっている健康保険が変わった際は、新しい保険証を受付にご提示ください。
- 住所や電話番号など保険証の内容に変更が入った際は、受付にお知らせください。
- 受給者証(老人・身障医療等)をお持ちの方は健康保険証と一緒にお出しください。
- 再診以降、当院の「診察券」は受診の都度、お持ちください。
- 他の医療機関で薬を処方されている場合は、お薬手帳をご提示ください。
- 妊娠中、および妊娠の可能性がある方は、必ずお申し出ください。
- ひどい痛みや高熱、嘔吐などの症状がある場合は、受付にお申し出ください。
- 現病歴(いつ頃から、どんな症状が現れているのか)や既往歴(今までに罹った主な病気)、また健(検)診結果などについてもお教えいただくと、診察がスムーズに進みます。
- 受診の際は、できるだけ上下に分かれた服装でお越しください(ワンピースやボディスーツですと、診療の妨げになる場合があります)。
- 当院では、個人情報の取り扱いにはスタッフ一同、細心の注意を払っておりますので、安心してご受診ください。